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ハンカチーフの準備はよろしいか「乙嫁語り・9巻・森薫・感想」

 

乙嫁語り9巻を読みました

 

感想

いつもよりも空気がラブい9巻でしたね。

読んでいる間中、ニヤニヤニヤニヤしてしまった。パリヤが可愛すぎる。

思春期全開の心理描写を読んでいるだけでとても幸せな気分に浸れた。

会ってなにかをする、とかじゃなくて会えること自体に喜びを感じられる時期の男女っていうのは、もうそりゃあもう尊いものでして……そういうものが大好物な私としては極上の時間を過ごさせていただきました。

乙嫁語りはそういった関係性を描くことが多いですが、パリヤの物語は群を抜いてピュアですね。あれだけ無愛想で結婚にも無頓着だったパリヤが、恋心を抱いて男性を見るなんて……もう堪らない気持ちになった。

パリヤさんの結婚式を描かれたら、普通に泣いちゃうんじゃないかな……。

なんかもう自分の娘のように可愛い。超幸せになってほしい。

最後普通にうるっときていたし、今から結婚式に備えてハンカチーフの準備をしておかなければいいけない。

木綿のやつを。ついでに鮮やかな刺繍が入ったやつも。

 

 

乙嫁語りに出てくる人達って、私たちよりもずっと険しい環境下の中で生活しているにも関わらず、それらをおくびにも出さないところがとても好感がもてる。

物語全体に対して高い好感度を常に保てるのはなぜかな? と考えたとき、「責任をもって彼らは生活をしている」という点がやはり重要なのではないかと思いました。

彼らのおかれた環境が決して楽なものではなく、常にあらゆる危険に触れる可能性のある世界であるということを、読者に対してしっかりと伝える。

そのうえで、彼らは日々を懸命に生き、そのなかで喜びを見出している。

 

端的に言うと、大変だけどそんな大変さを忘れるくらいの喜びを感じている……ことが読んでいても感じられるから、この漫画を好きになれたのだろうと考察。

 

例えば、布支度の文化なんて正直めんどくさいだろうし、実際めんどくさがっているのだけれど、それの文化があるからこその喜びもある……ということを描いている。そういうところが好き。

 

 

思えば、森薫先生というのは全体的にそういうことを描き続けている作家なのかもしれない。

階級制度や異文化などの世界があるからこそ起こり得る喜びを、世界観を崩すことなく描く。

その圧倒的な描き込み量によって描かれる世界観は、そこで描かれる奇跡に強烈な説得力を生む。

そういったあたりが森薫先生の魅力であり、私の好きなところなのではないか……と思いました。

 

 

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シャーリー 2巻 (ビームコミックス)
 

 最近、再読したらめちゃくちゃ愛おしい気持ちになったので読んでいない方は是非!!!!!

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