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愛はお金で買えるのか「リップヴァンウィンクルの花嫁・感想」

映画

 

リップヴァンウィンクルの花嫁を観ました

 

感想

ネタバレしているので注意です。面白いです。観てない人は是非。

 

 

 

3時間もある映画なので、語りたいことがたくさんあるのですが……やはりいちばん心に残ったのは、やはり愛はお金で買えた物語だったということではないでしょうか。

お金から始まったなにかが確かに愛に変わった物語だったな、としみじみと思うばかりです。

 

 

この映画で重要なのは「嘘」と「お金」だと僕は思いました。

物語の前半では嘘とお金によってナナミの人生は崩壊してしまいますが、後半では嘘とお金によってナナミの人生は再び光を取り戻します。

お金を用いて嘘で人を騙することは人間を不幸にすることもあるが、その一方でお金を用いて嘘をついた場合でも人間を幸福にすることもある。

「人間をお金で買い、嘘をつかせること」で必ずしも悪い結果が生まれるわけではない。

そういうものが描かれているだけでも大層な多幸感を得ました。

 

そしてそれを操っているのが、ネットの向こう側にいる第三者的存在=綾野剛であるというのが現代的で面白いな……と。

まるで「お前らが愛だと思いこんでいるそれらは、全部おれの手のひらだぜ」とでも言わんばかりの綾野剛の敏腕ぶりはそれはそれで見ていて痛快でした。

そして最後の最後で綾野剛の手のひらからするりと抜け出た様も「あなたの思うどおりにばかり事が進むわけではないよ」という展開もまた素敵。

 

 

また綾野剛の存在の善悪の曖昧さ、というのもこの時代ならではなのかなと。

彼、めっちゃクソ野郎ですけれど、でも悪いことばかりをしているわけでもなくて良い奴でもあるんですよね。彼は彼なりに仕事をしているだけですからね。

そういう倫理観がちょっとズレている人がこの世界の甘い汁を人よりも多く啜っているというのもまた面白いな……と。

 

 

この映画、ちょっとした百合ものではあるのだけれど、「男と女がくっつくべき」という前時代的な思考法を緩やかに崩しているのも面白いですよね。しかもそこにちゃんと愛があったっていう……。

 

 

この映画、新しさと古さが同居していてそれがまた奇妙な雰囲気を醸し出しているのもいい!

同じ画面の中に古い演出と現代的な要素があってそれがなんかいいんだよ!!

 

 

この映画、前情報なしにふらっと映画館に入ったから3時間もあるって知ったとき絶望したんだけれども、3時間もあるように感じなかった。

いやまあぶっちゃけ内容があんまりないシーンが多かったからっていうのもあるし、おれがこういうたるーい感じの描写が多い映画好きっていうのもある。

ぶっちゃけ2時間にしようと思えばできるだろうし、世の中の多くの人に共感してもらうには2時間にしたほうがよかったんだろうけど、なんかこの無駄が愛おしく感じられたんだよなあ。太字にすると恥ずいが、まあ大切なことなので。

ただ「あ、終わりじゃないんだ」って思う瞬間は2度ほどありました笑

 

 

キャストは本当に全員よかったですね。特に黒木華さん! なにあの幸薄い感じ! あの顔の感じでああいう演技されたら、もう超イラつくわあ!!(超褒めてます

綾野剛くんの最高潮の胡散臭さ、Coccoのメンヘラ感!どれをとっても良い!

いまふと思ったのですが、Coccoは物語の骨子的にもAV女優より風俗嬢のほうが良かったのでは? と思いました。「買われる」という感じがより一層匂い立つ気が……。

あとちょろっと野田洋次郎くんが出てて笑った。

 

 

3時間も観たあとだからもう頭が疲れてきているので、こんなもんにしておきます!

 

原作

リップヴァンウィンクルの花嫁

リップヴァンウィンクルの花嫁

 

 

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