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読者には誤読の権利がある

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2015年ベスト漫画10選

 

 描かないマンガ家 / えりちん

描かないマンガ家 7 (ジェッツコミックス)

描かないマンガ家 7 (ジェッツコミックス)

 

 出だしから発売日が12月26日の作品なのだけれども、年末年始の前10日は2015年みたいなもんだろうということで選出。

心がグッと持ち上がるような作品だと思います。読後にどことなく救われた感慨を抱いてしまう。僕は「頑張れ」って言われたことがあまりないので、やっぱりそういうとこもこの作品を素晴らしいと思ってしまう所以かもしれない。

 

+チック姉さん / 栗井茶

+チック姉さん(8) (ヤングガンガンコミックス)

+チック姉さん(8) (ヤングガンガンコミックス)

 

正直な話、8巻そのものの出来は以前に比べると良いとは言えないのですが、もう続刊が出るだけで嬉しくなっちゃう作品なのでノミネートされました。

エロと暴力の過剰供給はとても好きです。読み返してたらなんだかんだ笑った。

 

 ダンジョン飯 / 九井諒子

 これをベストに挙げる人は多いのではないでしょうか。もれなく僕も挙げました。

いろんな人が面白さを説明しているのでもはや僕がなんのかんの言う必要もないと思いますが、やはりダンジョン飯の良さは虚実の織り交ぜ方の的確さではないでしょうか。

ダンジョンにいるモンスターを料理して食べる、という設定で既にもう勝ちが確定している感じです。素晴らしい。

 

富士山さんは思春期 / オジロマコト

富士山さんは思春期 : 7 (アクションコミックス)

富士山さんは思春期 : 7 (アクションコミックス)

 

 もう何度もベストにあげている作品なので、さらっと説明すると「この世界で君の可愛さを知っているのは俺だけ」という作品です。そういうことなんです。

 

きのう何食べた? / よしながふみ

 言わずもがなですね。この作品を読むと自身の生活を改めてしまう。そして料理をしよう、ちゃんと生きようと背筋を正される。

結局のところ、僕は漫画にせよ、映画にせよ、音楽にせよ自分の生活に強く還元されるものを探しているのかもなと思うのです。

 

 コンプレックス・エイジ / 佐久間結衣

コンプレックス・エイジ(6)<完> (モーニング KC)

コンプレックス・エイジ(6)<完> (モーニング KC)

 

個人的に今年いちばんの作品だと思いました。「好きなもの」と向き合い続けることに正面からぶつかっていった作品です。やはり心に残る作品というのは、読み手の現状にリンクするような作品であることが多いように感じます。

僕自身が2015年は「好きなものとは?」「好きなことを続けるには?」ということを考え続けていたからこそ響くものがあったように思います。

そして僕にとって最良の作品とは、恐らくなにがあっても手放すことを考えないであろうというものなのだと思います。僕にとってこの作品はそういうものになりました。

 

 はらへりあらたの京都めし / 魚田南

はらへりあらたの京都めし  2 (FEELコミックス FC swing)

はらへりあらたの京都めし 2 (FEELコミックス FC swing)

 

 別に京都に対して興味があるわけではないのですが、やはり好きなんですよね美大生が。美大生という存在そのものに憧れがある。もう一度人生を歩めるなら間違いなく美大生になっているだろうなとも思います。あと、高校生のころは京都に行きたいと何度もぼやいていたなあ……ということも思い出しました。京都に行けばなにかが変わるのではないかと思っていました。そういった気持ちを想起させてくれたことから今回選びました。

あと単純に絵柄がとても好きです。自分が描きたい絵というものはこういうものなんじゃないか? と思いながら読んでいたのでたくさんの回数を読み返しました。

大好きな作品です。ウェブ版みたら更に絵が良くなってた。

 

 よつばと! / あずまきよひこ

 説明不要! 今作も素晴らしい。説明することすら無粋!

 

イエスタディをうたって / 冬目景

 終わったことそのものが奇跡と呼べる作品。正直にいえば大した作品でもないと思う。長い期間かけて描くことが素晴らしいと言うつもりもない。しかしそれでも、この作品が着地したということだけで心にグッとくるものがある。

長い長い付き合いのある親しい友人がある節目を迎えた。それが劇的なことでなくても、なんだか嬉しく思ってしまう感情と似たようなものかもしれない。そんな心地がするくらいに終わったことそのものに喜びを抱いてしまった。

この作品をまとめ読みできる人に憧れを抱くと同時に、この作品と共に長い時間を歩んできたからこそ得た感慨をきっと理解してもらえないことに寂しさを感じる。

そしてそれ以上に僕はこの作品と共に歩んできたという下世話な優越感に浸らずにはいられないのだ。

 

波よ聞いてくれ / 沙村広明

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

 

 恥ずかしながら、沙村広明作品は初体験でしたが……ドハマりしました。販売されている沙村作品はほぼ全部読んだんじゃないかな……それくらいハマりました。個人的には「ハルシオン・ランチ」がいちばん好きです。「おひっこし」も好き。

とにかく漫画としてめちゃくちゃ面白いですよね。漫画でしか成り立たない面白さだと思います。というか沙村広明でしか成立させることのできないだろこんなもん……と読むたびに思います。

ということで「波よ聞いてくれ」というよりは「沙村広明」そのものをノミネートさせたという感じです。

作家で追い続けたい作品に出会えたことは漫画読みにとってこの上ない幸福である……!!

 

総括

2015年に出た素晴らしい漫画を10冊選んでみました。

選出したうえでの基準は「2015年に出版されたこと」「外に持ち歩いて読んだもの」にしました。素晴らしい漫画は数あれど外に持ち歩いてまで読みたくなった作品というのはどれだろう? と考えた結果の10選。

単純にいえば読み返した回数が多い作品ということになるのでしょう。

来年も素晴らしい作品に出会えることを強く祈りつつ。

良いお年を。

 

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