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観ているときは常に愉快になれる映画「ブーメラン・感想」

映画

 

ブーメランを観ました。

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あらすじ

企業家のエロイーズ夫人が買収したある化粧品会社に勤める敏腕の宣伝担当員のマーカスは、自分の新しい上司となったジャクリーンに一目惚れする。
何度もプロポーズ失敗を繰り返した末、ようやく意気投合した2人であったが、社内では再びジャクリーンの態度が冷たくなり、破局する。
そんなマーカスに今度は別の部門で働くアンジェラが接近、いい関係となるが、マーカスは再びジャクリーンに接近してしまい…。(wikipedia引用)

 

 

感想

あらすじだけで「まさにブーメランのような男」と思えてしまう。そんなブーメランな男・エディ・マーフィ演じるマーカスはいろいろなところに旋回しながら女性を手籠めにしていく。

そして自分が放った「愛しているのさ」という言葉が返ってくることで手痛い目にあってしまうという情けなさも兼ね備えている。いつもは小粋なジョークと共に、さらっと女性を口説いていくというのに、芯を食った発言をされると途端に戸惑ってしまう。自分が投げたブーメランにやられてしまうマーカスがかわいい。

マーカスがひたすらかわいい映画だった。なにこの愛らしさ。

 

「星の王子ニューヨークに行く」のときも思ったけれど、ひたすら好感度の高い映画だった。それは上述したようにマーカスの憎めなさにあると思う。やはりそこにはマーカスというよりも、エディ・マーフィの魅力が原因としてあると思う。彼が演じるキャラクターはどれも憎めない。

やっていることは一晩で女を捨てたり、友達の女を寝取るなんてクソ以下の所業なんだけれど、なんだか「許せてしまう」のはもう彼自身の魅力に僕がやられているからだろう。

こういうコミカルなのにウィットに富んでいるキャラクターに弱い。

 

観ている間は常に愉快になれるような映画で、半分くらいまどろみながらこの映画を眺めると非常に幸せな気持ちになれる。

特に親友三人と話しているシーンの多幸感がとても好きだ。あそこだけ編集して抜き出して観たいくらい。

それぞれがそれぞれ信じる「哲学」を思い思いに話しながら喧々囂々とする3人こそがこの映画でいちばん素晴らしいところだと僕は思う。

この映画において恋愛なんて正直興味はあんまりなかったが、最後のマーカスたちの和解シーンがグッとくる。「じゃあ三人でもう一回ハグしてもいいじゃねえか!」というセリフいいよなあ。微笑ましい。

愛は裏切ることもあるけど、友情は不滅なんだな! 愛をごまかしてくれるのはいつも友情だぜ!! と熱くなってしまった。

 

三人の話し合いのなかではビリヤード差別論争の面白さが好きだ。

「白い玉で黒い玉を撃ちぬくとゲームが終わる。これはおれたち黒人を差別しているのさ!」

「なるほどね、ステージが緑色なのは地球を表しているのか」

「そう、つまりそういうことだよ」

「地球も昔は平だと思われていたわけだしな」

こういう「一瞬でも納得させたら勝ち」みたいな気持ちで描いているであろう論述が大好きだ。

キャラの思想がちゃんと言葉として表現されているとてもよいシーンだと思う。

 

 

難点をあげるとするならば……ストーリーが若干チープ。

ラストのアンジェラに流れるシーンはちょっと納得し難い。もう少し補完してくれないと厳しいものがある。

マーカスの最後の独白も、お前いつの間にそんな高尚なところに達してたんだよ! と思わずにはいられない。映画としての都合をつけるための思想変更みたいな。

もうあと30分のばして会社を辞めてからの生活を描けば説得力があったのかもしれない。

もしくはマーカスがひとこと「僕って一晩で女と別れてきたじゃない? だからあそこまで手酷く罵られたことって……うん、なかった。なかったんだよ。だからかな、今回は堪えたよ……僕はそれそれ考えなくちゃいけないみたいだ。いろんなことを……冷静にね」みたいなことを言ってくれれば納得できたんですよ。

こんな感じのセリフさえあれば、あとはマーカスがそれまで魅せていた理知的なところが描写不足を補ってくれると思うんですよね。

でもそういう「深刻なところ」を描くとコメディとして観られなくなるし、この映画がもつ頭の軽い感じの多幸感が失われてしまうような気がするので一長一短なのかもしれない。

あえて核心的なシーンを削ることで全体の雰囲気を緩めたのかなーとも思わなくはない。

 

 

 

エディ・マーフィブームはまだ続く

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 次はこれを観ようと思う。

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