読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読者には誤読の権利がある

だから勘違いした感想書いてても許してほしい

Yなが先生、食べるの大好きすぎですね「愛がなくても喰ってゆけます。・よしながふみ・感想」

漫画

 

愛がなくても喰ってゆけます。を読みました!!

愛がなくても喰ってゆけます。
 

「大奥」や「きのう何食べた?」でおなじみのよしながみふみ先生のレポ漫画風の作品です。

ただ食べ、ただ喋る!! それだけの漫画だ!!

だがそれが素晴らしい!!

 

 

感想

超面白いです!

もし上述した作品、特に「きのう何食べた?」を読んでいる方でこちらの作品を読んでいないのであるならば、即座に読むことをオススメしたい。

きのう何食べた?と基本的な構造は変わりません。人がいて、食事をして会話をする。それだけの物語。それなのにこれほどまでに面白い。

何度でも言う! それだけの漫画だ! だからこそ語るべきところがあまりない作品でもある!

 

これはよしなが先生の食いしん坊としての矜持をみせつけた物語ではないでしょうか。

よしながみふみとはこれほどまでに食に貪欲である! 本当にこのひと食べることが大好きなんだな! というのが読んでいる端々から伝わってくる。

楽しそうに食べ、楽しそうに人に食べさせ、楽しそうに食を語る! 

これがよしながふみ先生である! それが非常にわかる、わかりすぎる作品です。

 

 

料理に対する言語表現

この作品の特筆すべき点は、食べた料理を評する際の表現が異様に多彩という点。

といっても、味皇の如く過剰なリアクション芸をするわけではない。

表情や雰囲気、そして言葉で伝えてくれる。

もちろん表情いっぱつでその人がどのような感情を抱いているのかを見事に描くのは、よしながみふみ先生の数ある長所のひとつである。

表情で魅せたあとに、言葉で説得力をもたせ解説する。この流れのスムーズさと、その言語表現の的確さが本当に素晴らしい。

 

例えばバジリコ風味の魚介サラダを食べたときは

「この緑色のソースがうまいのよ!見た目を裏切る味をしてるから! 見た目しょっぱそーな味にみえるんだけど、ほの甘いのよ!そんでそこに魚介の旨味が!」

 

レバ刺しを食べたときは

「塩味でゴマ油のいーい香りがしてさ! お肉自体のほんのりした甘い味とにんにくのすりおろしが合うんだまた!!」

 

うな丼をたべたときは

「ウワァ~来た来た! てりってりのつやっつや!!」

「山椒をたっぷりふって かっこむと……うわっ、皮までふぁっふぁっ!! たれはさらさらであんまり甘くなくって、もーとにかくふんわりでおーいーしーいー!!」

 

 

詳しく説明しているわけではないのに、この「わかる感」

思わず真似して言いたくなってしまう感!

これが素晴らしいんですよね。

言語表現が非常に的確かつ、読者にその旨さを喚起させるのが上手い。感想を述べているだけなのに、自分もその料理を食べたような気にさせる技術が高い!

これは食事漫画において特筆すべき点だと思います。

 

 

こちらもオススメ

百姓貴族(1)

百姓貴族(1)

 

 鋼の錬金術師銀の匙でおなじみの荒川弘先生のエッセイ漫画。

こちらは料理、食事漫画ではなく、農業をテーマにした作品。

 

作者本人が漫画に登場して、思想をぶちまける……という意味では愛がなくても喰ってゆけますと同じタイプの作品だと思います。

3巻に収録されている荒川弘先生の農業と漫画を兼業していた頃の話がとてもおもしろいです。

「寝なきゃいいじゃん!」は名言?だと思います。

 

広告を非表示にする