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河下水希の秀作「Gえでぃしょん・河下水希・感想」

漫画

 

Gえでぃしょんを読みました

Gえでぃしょん 1 (ジャンプコミックス)

Gえでぃしょん 1 (ジャンプコミックス)

 

 概要は漫画家を志す少女とドラえもん的な存在の未来ロボットとのどたばたラブコメ

 

 

感想

うーむ、と読後に思わず唸ってしまった。

 
エンターテイメントな展開をしながら、お色気要素もあり、時々しっとりとした場面も描かれている。一話一話の起承転結もしっかりしている。キャラも可愛く、時々ニヤッとできる。河下先生が描く可愛い女の子が仲良くしているだけで、ある程度の充足感はあります。

欠点をあげるならば、シーンの情報量が多くて読みづらいかな……と思うことがあったことでしょうか。

キャリアの長い方だからこそ描ける秀作……という印象でしょうか。

個人的な感想としては、それなりに楽しめた作品でした。

 



そう……「それなり」なのです。

個人的な意見ですが、河下先生はもっと「青み」を全開にした作品を描いてほしいなと思ってしまいますね。

エロも河下水希作品としては非常に重要な要素ではあるのですが、それ以上に「青春感」のある絵画表現も魅力のひとつだと思うんですよね。いちご100%の16巻以降の扉絵などは本当に素晴らしかった。

物語的にも、初恋限定の土橋や千倉のエピソードや、いちご100%の人物の葛藤、人生の岐路に立たされた時のあの「感じ」などを、描いてほしいなあと思います。

河下先生ってぶっちゃけこういうドタバタよりも、シリアスな展開を描かせたときのほうが上手いと感じることが多いです。作劇的にはどの作品も後半のほうが良いものが多い印象があります。


いやGえでぃも悪くはないのです。時代に沿ってるし、読者と雑誌のニーズにも合わせている。あとがきを見る限り、河下先生も楽しんで描いている様子。

こういう脳味噌使わずに読める作品も、個人的には嫌いじゃありません。

しかし、それでも私は声を大にして言いたい。

河下先生にはもっと合う作品があるはずだ! エロに頼る必要ないだろ!!

と思ってしまう作品でした。

正直、河下先生自身も、既にエロ方面のマンガ表現に対して限界を感じてるんじゃないのかな……と思わずにはいられなかった。

Gえでぃしょんには、矢吹先生みたいなリビドーをまったく感じない。漫画文法的に必要だと思うからエロを挿入したというのを感じた。

 

 

そういうことを考えたせいか、漫画家として思い悩んだり、描きたいものを見失っていたりする主人公を河下先生に置き換えてみてしまう瞬間が何度かありました。

最後のあとがきで、先生は「リハビリ作品なのかもしれない」と、この作品に対して感想を零しています。

確かにこの作品はいままでの河下作品にない新しい試みがたくさんありました。新鮮味のある展開や表現がありました。そしてそれに伴い「軽さ」が垣間見えました。力を抜いて(抜こうとして)、この作品を描こうとしているのかな、と思えました。

先生のいろんなことに挑戦していくぞという気概もみえました。

だからこそ、作品の中に「文法めいたもの」を感じてしまったのかもしれないですし、この作品がテクニックで作られた秀作だと感じたのかもしれません。

 

また次の作品で……と締めくくっているので、河下先生の新しい活躍に期待したいですね。
作画の仕事もいいですけど、河下先生には物語作ってほしいなーと思わずにはいられないですね。

 

群青にサイレン 1 (マーガレットコミックス)
 

と思っていたら「桃栗みかん」名義で作品描いてました。おもしろそう。

 

THE 河下水希作品

河下水希の代名詞的な作品。僕が小学生のときに読んでいた作品です。

いま読むと 、真中に対して「おまえその行動は人間としてどうなの?」という考えを抱かずにはいられないシーンもありますが、それでもなお僕はこの作品を名作と呼びたい。

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