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世界が引き篭もりに優しくなっていく

日記

 

3連休が終わってしまった。まるで砂上の楼閣のような3連休だった。あまりにも短い。あまりにも短すぎた3連休だった。

なんの祝日なのかを知ることすら許さないほど、短い3連休だった。

そこに至るまでに12連勤という日数は気が遠くなるほど長かったのに対して、この3連休は発光するように瞬く間に消え去った。相対性理論をこんなにも自覚する日々もなかなかないだろうと思うくらいに早すぎる日々だった。

手の間からさらさらと零れ落ちるように消えていった3連休。

ああ3連休。

 

 

さて、この3連休なにをしていたのかというと……ずっと家にいた。

外出したのは食料品を買いにいった1度きりだったように思える。

11月から無職になる男が豪気に遊べるはずもなく、ただただ部屋に引き篭もる日々だった。

のべ3日の時間の大半は絵を描くことと本を読むことに費やした。

それに飽きるとhuluで映画を観た。8本くらい観たように思う。

すまん。いまちゃんと数えたら6本だった。盛った。

その中の2本が「苦役列車」という映画と「スクラップ・ヘブン」という映画なのだけれど、久しぶりに観てもやはり面白かった。

スクラップ・ヘブン [DVD]

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スクラップ・ヘブンはhuluではなくDVDで観ました。

苦役列車(通常版) [DVD]

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非常に青臭い映画。特有の痛々しさが両作品には宿っている。

苦役列車は主人公のあまりの屈折ぶりに笑える始末。

森山未來さんは天才だ。ひどく変態的なのにキャッチーというアンバランスさを備えた方だと思う。高良健吾さんも見事だった。「THE 青少年」をここまで潔く演じられるのは凄い。ちょっと気持ち悪いくらいに青少年だった。

落ちるところまで落ちる物語。気分が滅入っているときによく観る。

 

スクラップ・ヘブンもまた青臭い物語。確かこれを観たのは17歳とかそれくらいだったと思う。その時分に抱いていた葛藤をひどく的確に言語化されて衝撃を受けた。

年を取ったせいか今観るとやや物足りなさを感じるが、思春期にこれを観れたことはとても幸福なことだったように思える。

青さを真正面から受け止められる時期に、あえて受け止めてみることは結構大事だ。

ラストシーンの「圧倒的な何もなさ」には一見の価値があると思う。

 

 

スクラップ・ヘブンの主題歌はフジファブリックの「蜃気楼」という曲。

この曲はフジの中でも屈指の名曲だと思うのだけれど、いまいち賛同者が少なくて困っている。「おぼろげにみえる~」のメロディが非常に美しいと思うのですが。

そしてフジファブリックが好き、という方にはスクラップ・ヘブンについて聞くのだが……いまのところ知っている人が誰もいない。寂しい。

僕の交友範囲の狭さも原因としてあるのだが、それでもやはりフジファンには是非観ていただきたい作品である。できるだけ若いうちに。

悪夢探偵よりもずっと面白いと思います。

 

 

 

閑話休題。3連休の話題に戻る。

この3日間、部屋に引き篭もってばかりで辛くなかったかと問われれば、まったくもって辛くなかった。むしろ快適だった。他人が想像するよりもずっと。

 もとより部屋でひとりでいることに対して苦痛を覚えないタイプということもあるが、なによりも部屋で楽しめる娯楽が多すぎるという印象のほうが強かった。

部屋から一歩も出ずとも普通にいろいろと楽しめてしまう。ここ数年でそういったサービスはグッと増えたと思う。

 

現代はネットさえ繋がればあらゆるサービスを家にいながら受けられる。

前述したhuluを始めとしたサービスは、月額に少額の課金さえすれば家にいながらして娯楽に触れられる非常に素晴らしいものだ。

漫画だって電子書籍を買えば部屋の中で楽しめる。

別に課金制のサービスを利用する必要もない。最近は無料でも十分楽しめるサービスが増えた。特にスマホで遊ぶアプリ関連は、無料でもある程度の多幸感を得られるようになった。

取捨選択が必要なほどに娯楽が世界に溢れかえっており、それを部屋から一歩もでることなく楽しめる。

世界がどんどん引き篭もりに優しくなっていくなあ……とこの休日では感じていた。

 

 

ただまあ定額化がすすんで、ものではなくサービスにお金を払うことが当たり前になると、コンテンツが成長しなくなっていく可能性がある……と懸念してしまう。

huluもサービスにお金を払っている印象はあっても、映画に対して対価を払っている印象は薄い。

無料であることが当たり前という認識になってくると、クリエイターにとって凄く厳しい時代になっていくのかな……と思います。ものにお金を払う概念が薄くなると、自然と売上が下がっていくだろうし……。

逆にいえば「本当にいいものだけが生き残れる時代」になっていくのかな……とも思います。

 

なんかなにが言いたかったのかよくわからなくなったが、まあ個人としては非常に喜ばしい世の流れだけれども、全体的にみると悪い方に流れているのではないか? と懸念しているわけです、はい。

 

 

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