読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読者には誤読の権利がある

だから勘違いした感想書いてても許してほしい

GRAVITY DAZEをやり終わったので感想を書きました

ゲーム

 

GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動

俗称「ダゼ」をつい先日プレイし終わりました。

 

アクションに関して

「おお、これが未来か」と思うくらいに操作が面白かった。重力を操れるというだけで、これだけ新鮮味のあるゲームプレイができるのかと驚きました。

ただ街を歩いているだけで楽しい。無意味に街中を飛び回り、市民に突撃をかまし、市民に椅子をぶつけ、市民を天空に吹き飛ばしたりするだけで面白い。

vitaをもつ人間がこぞってオススメするだけの理由がわかる。

人がついつい考えてしまう「こんな高いお金を出してまで、本当にこのゲーム機を買うべきだったのだろうか?」という自問自答に対して高らかに「よかったなあ」と思わせる力がこのソフトにはあると思います。

空に落ちる快感、を味わえるゲームはなかなかないと思います。

この要素だけでも過激にオススメしたい。

 

 

 

ただ戦闘が面白くないのが残念だったかな……ほぼキックだけで戦闘が終わる。そのキックも爽快感があまりない。

重力を操ってものを敵にぶつけることができるのだけれど、ほとんど使わなかった。キックしたほうが早いし強いんだもの……。

他が良かっただけに、戦闘が始まると「はやくおわらねーかなー」と思っていました。

重力で引き寄せる技とかもっと日常的に使いたかったなあ。影牢みたいなゲームが好きなので、こういう直線的な戦いしかできないのはちょっとつらかった。

戦闘に関してはちょっと残念でしたね。

 

 

 

デザインに関して

雰囲気ゲーに分類されることもあり、デザインは本当に素晴らしい。

「ここも行けるのか!?」という街の構造が楽しすぎますね。地下の天井を歩いているとなにが上なのか下なのか曖昧になっていくあたりは、このゲームならではの面白いさだと思います。

街から街へ移動するときの景色の移ろい方も素敵。色合いがいい。

キャラデザはキトゥン姫があんまりかわいくないという点が問題かなあ……と。

制服に着替える場面があるのだけれど、驚くほど可愛くなくてちょっと戸惑ってしまった。まあ作中でも「あんまりかわいくない」という扱いなのでこれはこれでいいのか。

ただ、再三言いますが雰囲気は凄くいいです。ただキャラごとに与えられた役割が薄くて、「そのキャラが存在しなければいけない理由」などを明確に感じられなかったのが問題だった。

その点に関しては次の章で後述しますが……。

 

 

ストーリー

投げっぱなしジャーマン~~~と言わんばかりにあらゆる伏線を投げっぱなしにしてゲームが終わったときには、思わず口をあんぐりと開けてしまった。

まさにこれこそ投げっぱなし。だいたいのことがなにもわからなかった。

第18章あたりから「なにかが解決する予感が微塵もないけれど……」と思ってはいたが、これほどまでに回収されないとは思わなかった。まさか物語全体がプロローグ扱いだったとは……!!

 

まあ*1ギャグ漫画日和のソードマスターヤマトみたいな伏線回収をされても困ってしまうのだけれど……。

しかしながら、これはさすがに困ってしまった。

あまりキャラにも愛着がもてなかったのもこのせいかもしれない。

設定を作りこんでいるところが各所から窺えるだけに、非常にやきもきしてしまった。

 

 

 

プレイ時間

20時間くらいだろうか。ミニゲームを熱心にやっていたので他のプレイヤーに比べると長めなのかもしれない。

しかしながら、個人的には「もうちょっと遊びたいなー」くらいで終わってくれるのが好きなので、これくらいでちょうどいい。ストーリーだけを追うならばたぶん10時間もかからないと思います。

個人的に15時間で終わって、やり込みを15時間くらいできるゲームが好みです。なので、そのあたりのバランスは非常に良かった。

 

 

総評

グダグダと文句を垂れ流してはいるものの、実際のところ凄く良かった。

プレイ時間が短いのも僕好み、操作も楽しい、デザインも素敵。そしてなによりプレイ中に自分の「ゲーム脳」が蘇ったことがいちばん嬉しかったです。

僕が「良いゲーム」と分類するものの条件として、実生活への影響が挙げられる。

よくも悪くも自分の生活に影響が及ぶようになる作品を僕は絶賛したいと思っています。それが良し悪しに関わらず、僕は創作物からなんらかの影響を受け取りたいと思っている。

ダゼをやったあとに外に出ると「ああ、おれが重力姫なら駅まで歩く必要もないのに」とふと思ってしまう。フィクションが現実を侵す瞬間である。これが堪らない。

なんらかの作品が影響して「自分の中の常識」に対して懐疑の念を抱く瞬間が堪らない。「もしかして200年後とかはこんな移動手段が一般化してるのかな」とか妄想しはじめるときの高揚感といったらない。

自分がグラビティデイズの続編を作るとしたら、こんな戦闘法を導入してみたいな……と「ぼくがかんがえたさいきょうのグラビティデイズ」を妄想している時間が最高に楽しかった。

これができるゲームは、僕のなかでめっちゃいいゲームです。

ゲーム脳万歳。

 

 

祝・GRAVITY DAZEの続編

ストーリーがクソだ!投げっぱなしだ!!これさえなければ名作だったのに!!!

などと散々書き綴ったが、僕というやつは実に幸運な星の下に産まれた人間でありまして、どうやら続編が発売決定しているらしいですね。しかも年内に。

 

2に期待したいのはもちろん伏線の回収もあるが、1をプレイしていたときに我々がおもわず抱いてしまったであろう「もっと大きな重力を操れるようになった場合、どんなことが出来るのだろうか?」という期待に応えてほしいです。

欲しいがPS4を買うのはまだ随分先になるんだろうなー。あと4年くらいはPS3で遊べてしまえそうな感じがしています。。PS2も結局10年くらい遊んでましたし……。

 

 

余談

プレイ中にはずっと叶恭弘先生の短編集にある「桐野佐亜子と仲間たち」を思い出していました。知っている方があまりいなくて悲しいのだけれど。

Snow in the dark―叶恭弘短編集3 (ジャンプコミックス)

Snow in the dark―叶恭弘短編集3 (ジャンプコミックス)

 

主人公の佐亜子が重力使いなんだけれど、まさにこのゲームみたいな動きをするんですよね。それを思い出しながらプレイしていました。

「桐野佐亜子と仲間たち」は小学生のときに凄く好きな作品でした。

叶先生の短編は面白いものが多いので、是非こういう方向性でもまた描いていただきたいなーと思うばかりです。

 

*1:全ての伏線を3ページで回収する大傑作

広告を非表示にする