読者には誤読の権利がある

だから勘違いした感想書いてても許してほしい

薄味の人情「居酒屋ぼったくり・秋川滝美・感想」

 

買ったのは先週くらいなんだけど、今日二回目を読み終わって改めて面白いなーと思ったのが秋川滝美の「居酒屋ぼったくり」

 

居酒屋ぼったくり

居酒屋ぼったくり

 

 

居酒屋を舞台に人情モノが繰り広げられるわけだけど、読んでいるとやたらとお腹が減る。どれくらい減るかというと、読んでいる途中に怠惰で有名な僕をスーパーに走らせたくらいだ。

我ながらどうかと思う文言だとは思うが、この僕をスーパーに走らせることは、なかなか容易なことではないと思っていただきたい。

 

人情モノとしては、テンプレートな展開と特に驚きのないオチではあるのだけれど、むしろそれがいいのかもしれない。

ここで強く人情を推しすぎると、鬱陶しいうえに食事関係の印象が薄れる。基本的に「おいしそうだなー」という気持ちを抱かせて、それほど嫌味にならない程度の人情を散りばめるくらいのバランス感覚で書かれているから面白いのかもしれない。

サービス過多の居酒屋よりかは適度に放っておいてくれるほうがいい、っていう考えを持っている人は少なくないと思うけど、それに似てる。

実際、作中にでてくる居酒屋もそういう場所だ。

そこまで意図してるなら素晴らしいことこの上ないな、と思う。

薄味の人情だからこそ、何度でも味わいたくなるのかもしれない。

 

文章も平易だし、それほど分厚くないから「ちょっと暇だなー」ってくらいに読み進めるといいかもしれない。僕は一度読んでからは、一日一章くらいのペースで読んだりしてた。

そこで出てくる品々を作ってみたりするのも楽しいと思う。僕は卵の味噌漬けを作ってみた。実に美味かった。

 

あと表紙の絵にすごく惹かれた。

僕はごちゃごちゃした絵が好きだ。といっても雑なものが好きなのではない、細部にまでこだわりをもった絵が好きなのだ。細部にまで行き届いた書き込みがある絵は例外なく素晴らしい。

 

基本的に料理ものって好きだ。

自室の本棚には「ワカコ酒」や「きのう何食べた?」とか「おとりよせ王子飯田好実」とかそういう類の本がやたらとある。

料理本って特に頭を使わずに読めるし、基本的に多幸感溢れてるから嫌いになる要素がない。なにより、基本的に料理本ってさらっと読めるけど、知識の塊じゃないですか。知らないことを知って、知っていることを復習するみたいな。そういうのも、僕のペラッペラの学習意欲を刺激していいのかもしれない。

まあ、とにかく面白かった。ドラマ化されそうな感じするね。小西真奈美とかが演じればいいと思う。

 

あ、続き物なんですねこれ。

居酒屋ぼったくり〈2〉

居酒屋ぼったくり〈2〉

 

 機会があれば読んでみたいですね。

 

追記:読みましたー

 

 

 

 

凄くどうでもいいけど、食べ物関連の本を検索していたら面白い本見つけた。

本屋に行ってみたときに中身をみてみたけれど、かなり愉快な本だった。

焼肉手帳

焼肉手帳

 

本当にポケットに入るサイズで、しかもかなり情報が細かい。

一般人はここまで肉に詳しくなくても別に困らないって勢いで肉に関する知識が増えていく。

牛、豚、鳥など本当に細かく書いてある。こういうムダ知識系の本はやっぱり面白い。

大食いキャラもしくは焼き肉大好き人間はマストで持ち歩いていてほしい。ズボンの後ろポケットにずさんに突っ込まれている感じでも面白いし、スーツの内ポケットに丁寧にしまわれていて、優雅にそれを読んでいても面白い。

というか大食いキャラが常に所持しているだけで面白い。

焼き肉屋いったときに「○○ってなんだっけ?」と誰かが発したときに、おもむろにこの手帳を取り出して語り始めれば、人気者になれるだろう。肉博士もしくはちょっとうざい人として焼肉屋には必ず誘われると思う。僕なら誘う。