読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読者には誤読の権利がある

だから勘違いした感想書いてても許してほしい

フルカワユタカ「無限大(じゃない)ダンスタイム2015」を観て

音楽

 

僕がフルカワユタカを最後に観たのは、確かソロを開始する記念の3Daysライブのラストの日。対バンはリズム隊が藤田とナカケンに変わったころのアートスクール。だから……2年前? 3年前? まあとにかく思い出せないくらい前だってことは確かだ。

f:id:sichisichi49:20150520085911j:plain

フルカワユタカはソロになってからライブ数が減ったし、僕自身もそこそこ忙しい日々を送っていた。それに加え音楽に対する関心も薄まっていた。

特にライブで感じられる肉体的な躍動とか感動に対してはかなり興味がなくなっていたというのが正直なところだったので、ライブに足を運ぶことをやめていた。

これは別にフルカワユタカだけに限らずだけれど。

 

しかしながら、僕の尊敬する後輩がチケットを取ってくれたのでライブに馳せ参じたわけだ。当日は仕事だったし、開始時間に間に合うかどうかもわからない……みたいな状況だったのだけれど、いろいろな運が味方してくれたおかげで全編観ることができた。

 

端的に感想を言うならば、素晴らしいのひとことに尽きる。

「ああ、君を待っていたんだよロックスター」と1曲目の「Crazy」の「I'm sorry me ミラクル起こせなくてさ」と歌い出した瞬間に思った。

そう、1曲目が「Crazy」である。てっきり「too young to die」だと僕は思っていたものだから、予想外の展開に驚きを隠せず、一緒にいた後輩と顔を見合わせてしまった。

そしてそれと同時にとてつもない高揚がおとずれたのを、未だに確かな感触をもって思い出せる。1曲目からクライマックスとはこういうことを言うんだなと思った。

当日は様々な変化があり目を見張った。ちょっとしたトラブルに見舞われたけれど、それはまあ今後観る人の為にも黙っておくことにしようと思う。まあタイトルを読んでなんとなく勘ぐってくれればいいと思う。

これから更にドーパン好きもソロから好きになった人も心の底から楽しめるものになっていくだろうと思う。きっととてつもない練度でそれを表現してくれるのだと思うと、楽しみだ。

 

軽くネタバレをすると「give me your love」のイントロは「現在のバンド体制」でしか成すことのできないとてつもない演奏になっているので必聴、必見であると思う。僕はギターのテクニックに重きを置いた演奏にエクスタシーを憶えないタイプなのだけれど、それでもあれは両手を挙げて賞賛してしまった。カッコイイよ。

更にコーラスの吉村さんが非常にいい味だしていた。声色がいいのもあるけれど、スターの声に対する距離感が素晴らしいと思った。「あ、そこツボなんだよな!」を的確にできる逸材というか……nile long聴きたくなりました。

惜しむところを言うならば「set fire to me」が聴けなかったことだろうか。個人的に「Emotion」の中でも特に好きな曲だっただけに残念である。あんな筋肉ムキムキなサウンドは是非とも生でも感じたかった。現行で販売されているソロ音源の中であの曲だけは生で聴いたことがない……というコレクト趣味も多少あるかもしれないけど。

あと「It's my life」が聴けたことが本当に嬉しかった。ドーパンの中でも一番好きな曲なんです。なんでか、と問われたら首を捻らざるをえないのだけれど……。今度はホーンありきで聴いてみたい。

 

個人的な感想を少しだけ綴ると、僕はライブ自体があまり好きではなくて……観てもそれほど感慨を得られるタイプではない。

しかし今回は今まで観てきたライブの中でも随一と言っていいほど楽しかったし、心に引っかき傷のようなものが残る期間が長い気がしている。

完全に失っていた音楽的なものに対する喜びを再び取り戻した。

それほどまでにライブが素晴らしかった。長年聴いてきたドーパンの音楽を体験することができたのは至上の喜びだったし、隣にいた後輩とのノリが合致していたというのもある。彼は肉体的に音楽を捉えることに関しては非常に才能があると僕は勝手に思っていて、そのノリに当てられて相乗効果で楽しくなったのかもな……と振り返って思った。

とにかく個人的にも思い出深い、忘れ難いライブになった。

 

僕はライブタイトルから「ドーパン復活するんじゃねえの?」と思っていたのだけれど、ライブを終えた今……語弊を恐れずいうのならば「別に復活しなくてもいい」と思った。コレに関しては様々な論があると思うけれど、やはりライブに一度足を運んでみてほしいと言いたい。

あれを観た後に「もう一度過去に戻ってやり直してみてくれ」という残酷な言葉はちょっと僕には吐けない。あれほどまでに希望に溢れた音と言葉を紡いだスターに対して、それはちょっとないんじゃない? って思ってしまう。

当日のフルカワユタカはどこまでもフルカワユタカだった。

そしてフルカワユタカがフルカワユタカでなかった時間など1秒たりともなかったのだ。

僕はそう思った。

 

 だからそろそろこいつを観てもいい日がきたのかもしれない。

DOPING PANDA 2012/4/19 [DVD]

DOPING PANDA 2012/4/19 [DVD]

 

 僕は解散ライブとかそういった類のものが苦手で、積極的に観ないようにしているのだけれどこのライブができたフルカワユタカなら大丈夫だと確信ができた。だからきっとこのDVDも「終わり」を感じつつも、そこまで悲観的にならずに済む……と思う。

彼は今でもドーパンだったころのフルカワユタカと芯のところでは変わっていない。

ちゃんと僕達の過剰な期待に応えようとしてくれるロックスターであろうとしてくれる、これからも応え続けてくれるだろう……ということを僕は5月17日に確信をもったから、まあきっと大丈夫だ。

 

とりあえずアルバム待ってますよ。ロックスターに早く会いたい。

 

と、筋肉痛が身体を苛むなか思うわけです。ライブは終わったあとにこれがあるからな……。

広告を非表示にする