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単行本である意義「あまんちゅ9巻・天野こずえ・感想」

漫画

 

あまんちゅ!9巻を読みました!

あまんちゅ! 9 (BLADE COMICS)

あまんちゅ! 9 (BLADE COMICS)

 

最高以外の言葉がないですね!

真斗ちゃんかわいすぎますね!!

初期の凛とした感じも好きですが、ここ数巻の絵柄が非常に好みです。あまんちゅ初期中期の間ぐらいのバランスでしょうか。髪が柔らかそうでいいですな。

あまんちゅ!はもう語るに落ちる作品だと思っていて、考えるな……感じろってタイプの作品だとは思うのですが、今回は強く印象に残ったので感想を書くことにします。

 

 

単行本になる意義

今回のあまんちゅ!で感じたこと……というか再び実感したことというのは、雑誌掲載された作品が単行本になることの意義です。

今回の9巻、1話目から踏み込んだ話がブッ込まれていて、真斗ちゃん好きな僕としては腹の底から歓喜の雄叫びをあげたくなる気持ちでした。

その後の話は、いつものあまんちゅ!らしい話が挿入されます。

ピーターの話が9巻までの様々な伏線を回収したりこじつけしたりして完結しました。ぶっちゃけ裏表紙と最初の話で「あっ……」っとなってしまったのですが……それでも「ええなあ」と思えるだけの展開でした。

最初の話でフリを効かせつつ、間に日常回を挟むことでややフリに対する意識を薄れさせて、最後にどばっと回収する。9巻以前に植えた種を一気に発芽させる気持ちよさもありつつ、一冊の本の中にぶわっ!!と感動ポイントが配置してあるこの感じ!

これは読んでいてめっちゃ気持ちよかったですね。

 

やっぱり「単行本になるので単に何話か詰め込みましたー」ってものよりも、こういった一貫したテーマを掲げた単行本のほうが好きだなと思いました。

「一冊の本を読んだ感がすごく強い」んですよね。この並びじゃないと成立しないような話運びをする漫画が好きです。

特に最近、WEB漫画の台頭により一話単体の価値が非常に高くなり「一冊の本」になるということを意識して作られた作品が少なくなってきたような気がしていたので嬉しかったです。

分割されて刊行された話が一冊の本になることが生むカタルシス的なものはやっぱりいいもんだな……と思いました。

もちろんWEB漫画も大好きです。WEB漫画は逆にその「際限のなさ」が強みになっているとも思いますので、一長一短ですね。

 

 

あまんちゅはファンタジーなのか

今回、それをよく考えました。

天野先生は現実が舞台の作品で、ほんと息を吸うようにファンタジックなものをぶち込んできますね。「なにかおかしなことでもありますか?」くらいなテンションで。

けれど「世界観がぶっ壊れたー」と思うことがないんですね。今回だってタカヤ*1ばりの落差のはずなのに、そこに強烈な違和感がない。

それは天野作品がもつ独特の雰囲気がなせる技だと思う。

 

あまんちゅ!って現実が舞台なのに、まるで現実感がない作品だと僕は思うんです。

現実を舞台にしているのに、起こる出来事が非常にファンタジックなんですよね……その落差がいい塩梅に現実感をなくさせていると思うんです。いい意味で物語が浮世離れしてしまっているというか。

手触りとしてはよつばと!に近い。あまんちゅ!のほうが作為的だし、フリもヒキも大振りだとは思いますが……。

こんな喜びに満ち溢れた世界があってたまるか……という意味も込めて、改めて9巻ではあまんちゅ!のジャンルはファンタジーだな」と思いました。

海だけじゃなく、夢の中にまで潜っていく彼女たちはやはり素敵です。

 

 

単行本である意義をまっとうする作品

他に単行本ごとにテーマがある作品とかでパッと思いつくところだとやはり「それでも町は廻っている」でしょうか。

 これも単行本ごとにテーマがあって、「一冊」を読んだなあという気持ちにさせてくれる作品。逆に言えば、この本は「並びがどうあっても成立してしまう作品」でもあるのですが……それを上手に単行本にしていていいなあと思います。

 

 

余談

ARIAが映画化するそうで……もう嬉しい以外の気持ちがないですね。

是非高画質で観てみたいもんですが、どうなるのでしょうか。公開はいつごろになるのかなーとワクワクしています。

結構いつまで経っても楽しみなことってありつづけるもんですね。長生きしたいなあ、と思うばかりです。

ARIA The ANIMATION Blu-ray BOX

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*1:学園が舞台の作品だったのに、突如異世界を舞台にしたファンタジーになった作品

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