読者には誤読の権利がある

だから勘違いした感想書いてても許してほしい

ほとばしるほどの愛情「さよなら、レバ刺し」

 

「さよなら、レバ刺し」を読みました

とってもインパクトのある表紙ですね。

「なんだこれは」と思わず手に取りたくなる求心力のある表紙だと思います。

遠目からみたら強烈に得体が知れないけど。

この表紙をみて「漫画」だとはなかなか思えないだろう。

 

谷口さんには下の記事で知ることになった漫画家さん。あばら屋はこれをきっかけに知って、会社から近いこともあってよく行ってます。

この記事をきっかけに知り今では大好きな漫画家さんなのですが……実は著作を読むのは今回が初めてでした。読みたいなー読みたいなーと思っていたのですが、やっとのことで手に入れ読むことができました! 

 

レバー愛がほとばしる漫画

漫画の内容は「レバ刺しが禁止されるまでの期日に食べたレバ刺しのグルメレポ」って感じです。東京近郊のお店を紹介しつつ、女性特有の空気感がよく醸しだされているレポ風漫画でしょうか。

 

なんといっても、この作品の根幹は「レバ刺しへの愛」でしょう。

まるまる一冊「おいしいレバ刺しが食べたい」という思想のもとで構成されたこの作品。ページの端々からレバ刺しへの並々ならぬ愛情が伝わってきます。伝わってきすぎて「なにがこの人をそこまでさせているんだ……!?」と思うほどです。

しかし、本当に大好きなのがにじみ出てくるので、読んでいると「ああ……レバー食べたいなあ……」と感化されてくるんですね。

 

生ものってなんであんなに美味いんでしょうね?

僕は「ウニ・生牡蠣・サザエ・レバ刺し・寿司全般」などの生ものが大好きで、内臓系の独特の臭みと食感も大好きです。隙あらば生もの食べたいと思っているくらいです(おかげで入院を経験しましたが、それでも食べることはやめません)

 

レバー愛が伝わってくるという点もこの漫画のよいところではあるのですが、編集さんと谷口さんのやりとりが小気味よくて、ふつうの漫画としても楽しめます。

グルメレポ漫画って堅苦しくてちょっと……と思う方でもすんなり入れるんじゃないかな。

情報が押し付けがましくないので、読んでいてもくどさを感じませんでした。

絵柄もポップでありつつも、随所に「おっいいなあ」と目が留まる雰囲気をもっているかたです。

 

禁止法案があったからこそ

谷口さんとしては非常にアレな話ではあるのですが、レバ刺しが禁止されてるほうが作品のコンセプトがはっきりしていて面白かった。

レバ刺し禁止の流れは谷口さんにとっては痛すぎる事実かもしれないけれど、読んでいる人に「そういえばレバ刺しの禁止法案っていつごろだったかな?」とか「あーこういう段階を踏んで禁止になったのかあ」などの思いを想起させる要素になっていると思います。

当時の流れを追うこともできたので、僕個人としてはこの一連の流れの復習もできる作品だなと思いますね。

それに加え、法令で禁止されることで「ただのレバー好き」から「法で禁止されようともレバ刺しを渇望するするほどレバーが好きな谷口さん」というキャラに確立していったと思います。

「あーそんなに好きなんだ……」という思いは禁止法案が進むにつれて、読んでいる側としては強くなりましたね。

「ただのレバー好き」はたくさんいますけれど「法で禁止されてからも渇望し、それを漫画に書き、あまつさえ自分とレバーとの恋愛を描く作家」は、唯一無二ではないでしょうか。

偏執的なまでのレバー好きが「キャラ」に昇華されていく感じがしました。

ほんと、谷口さんにとっては「いや、それでもたまったもんじゃねえよ」という気持ちだとは思いますが……笑

 

まとめ

グルメ漫画好きなら間違いなく読めば楽しめます。

レバーが食べたいという気持ちが紙面から溢れんばかりに伝わってきて、おもわず居酒屋にレバー食べにいきそうになった作品です。

レバーだけでなく内蔵系は余す所なく紹介しているので、それらが好きな人は読んでいるだけで腹が減りつつ、知識も蓄えられるものになっていると思いますね。

なにせ内臓系って種類も多いし名前も覚えづらいので、自分が好きだったものの名前や特徴などを忘れてしまうことが多いですよね。そのあたりもそれなりに補完している作品ですよ。

 

この作品の気持ちいいところは、好みに合わないものは「合わぬ!」と明言してくれるのがいいですね。

こういう作品は総じて好きです。食い物がいつでも全部おいしいわけねーだろ、といつも思っているのですが、谷口さんとKさんの歯に衣着せぬ物言いは非常に好みでした。

 

グルメ漫画好き、内蔵系の肉好き、レバー大好きな人は是非読んでみてください。

わたしは全然不幸じゃありませんからね!

わたしは全然不幸じゃありませんからね!

 

 ってことで次はこっちを読もうと思いますよ。

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