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読者には誤読の権利がある

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一行で殺す「幸福な生活」

小説

 

幸福な生活を読みました

幸福な生活 (祥伝社文庫)

幸福な生活 (祥伝社文庫)

 

これも入院中に読んだもの。百田さんの作品はあいにくと読んだことがなく、これが初体験。ご本人の壇上スピーチとか聴いたこともあるのですが、そのスピーチがあんまりおもしろくなかったので、どうも読もうという気にならなかったのですが……これは面白いんじゃないでしょうか。

まあ……あの、人によるとは思いますけどね。

 

一行の力

物騒なタイトルにもあるように、この作品は一行の力が凄い。

この作品は短篇集となっているのですが、作品の最後の一行がオチとなっているというもの。

これを読んで作家は一行で読者を抹殺できるんだな、と感心しましたね。

最後の一行の為に土台をしっかり組んで、丁寧に刃を研ぎ澄まし、読者の想定していないところからブスリといく。

そんな感じの作品でした。

美談がいつの間にか恐怖話に変わっているというのが、個人的なツボだったので大変楽しく読ませていただきました。

 

内容に関してはなにを書いてもネタバレになりそうなので、やめておきます。

個人的には「残りもの」「ビデオレター」「淑女協定」とかが好きでしたね。

途中でオチが読めて、そのとおりだと悦に入れるのもこの作品の魅力かも。

オチが読めても最後の一行の選び方で「おおっ」と思わせる力があるのも、百田さんの魅力ではないかと思います。

ただまあ……ミステリーとか世にも奇妙な物語とかよく読んだり観たりしている人だと、オチは簡単にわかってしまうかもしれません。

僕も大半は「これかなー」と思っていたものが当たったので……楽しめるかどうかは人を選ぶかと。

「再会」とかはロジック的にも納得いってないですね。今朝だと説明つかないことが多すぎる気がするのですが、いかがでしょう?

 

短篇集の魅力

短篇集というのを好んで読むのですが、やはり短篇集はいいですね。

短い間にカタルシスが得られるので「本を読んだー」という気分に浸りたいだけの時とか重宝します。

しかも一編一編が短いと、寝る前にさらっと読んで「はい今日はここまで」とすんなり本を閉じやすいのもいいのかも。

時間がない人は長編読むのも大変だろうし、何日も時間をかけて読むと内容を忘れたり感動が薄れたりもしますしね。

 

最近の娯楽って即物的というか……なんかさらっとやってさらっと終わるってのが多い気がするんですよね。

アプリゲームも何時間もやりこませるっていうよりも、空いた時間でちょこちょこプレイさせるっていう方向性が多い気がする。

そういうの嫌ってわけじゃないですけど……作品が軽んじられるのはちょっとうん、まあぶっちゃけどうなの? と思ったりもしますよね。

時間がない人が増えてきた弊害なのかな……と思ったりもします。

 

 

僕は個人的にはガッとのめり込ませて、思わず最後まで読んだ! なんて作品が好きなので……まあそういう作品が消えていかないように祈るばかりです。

 

ってことで次は話題作であり長編の永遠の0でも読んでみようかと思います。

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

 

 

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