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読者には誤読の権利がある

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最後の思春期・第三次性徴白書「にこたま」

 

休日でした。きゃっほい。

ちなみにこの休日でいつ上司に仕事をやめると伝えるかの具体的な日程を(勝手に)決めたり、その間までにやっておくべきことを決定したりと個人的には激動の休みでしたね。基本的に布団のうえでウンウンと唸っていただけですが。

ちなみに元日明けに伝えるつもりでいます。一応、我が社の一番大変な時期を超えたあたりですね。

で、リアルにやめられるのはうちの会社の事情からして……3月とかかな。まったく総合的に見て、2014年は最低の年だったと言う他ない。仕事なんてやっぱしちゃダメだな。なにより働くの向いてないし、僕。

仕事をしなくても生きていく方法は一番はヒモになることに違いないけど、それはまあ悲しいことに僕じゃあ無理だし、作ってるサウンドノベルがバカ売れしたりしないだろうか、と完成もしてないのに考えたりする。ゲームをつくるのは時間がかかるね。

 

でも仕事やめるとまあおそらくだけどもう次の就職はできなくなるよね。一生フリーターないし無職だろう。

当たり前だけど結婚もできないし、いわゆる一般的な幸せには到底辿り着くことはできないと思う。個人的にはそういう類型的な幸せ(というと非常に角が立つけど)にはあまり興味がなくて、でもいつかそれを欲してしまって、きっと選択を後悔することもわかっていて……って感じでいろんなところをぐるぐる回っている感じです。

でもまあ、今の職業じゃあ妻も子供も幸せにできないだろうしね。

好きなことやって生きて朽ちたほうがいい……なんてまだ中二病みたいなことを考えてるよ。

それでもいつか結婚したいとか思った時に、僕はどうするんだろう。

 

そんなことを「にこたま」を読んでたら考えてしまった。

やっと本題です。

にこたま コミック 全5巻完結セット (モーニングKC)

にこたま コミック 全5巻完結セット (モーニングKC)

 

この本をざっくり内容説明すると……

一組の彼氏と彼女がいました。

彼氏が浮気して子供をこさえてしまいましたー。

わー愚かー

彼女のほうは卵巣手術で子供ができない身体になってしまいましたー。

わー大変ー

さあ、どうする!?

みたいな話。本当にざっくりしてるけど、まあこんな内容よ。

 

感想

 一気読み推奨……と言いたいところだけれど、一日かけてじっくり読んだほうがいいかもしれない。僕は2巻までは前日までに読んでいて、3巻は昼間のコインランドリーの待ち時間に読んで、4巻はごはんを食べたあとに読んで、5巻は外に出歩いて帰ってきてから読んだ。

そんなふうに生活に挟み込むように読むと、内容がじわっと染み込んで思考をぐらぐらと揺らしてくる。じっくりとではあるが確実に染み渡ってくる。お酒が回る感覚に近いかもしれない。

ちなみにタイトルは背表紙に書かれたものをそのまま拝借したのだけれど、実に「にこたま」という作品を言い得ていると思う。

人は結婚するまでは結局のところ思春期なのかもしれない……愛だ恋だと騒ぎ続けるのかもしれない。

というか結婚してもしなくても、生きている以上は思春期なのかもしれないと……思ったりもした。

 

性に関することをぐだぐだ考えることほど面倒なことはないし、恋愛がどうのこうのなんてことは死ぬほどどうでもいいんだけど、そこに「生活」が加わると僕はどうにも弱いみたいだ。途端に他人事のように思えなくなる。

僕も岩城(主人公)と同じようにぐらぐらしていた。

結局のところ、僕が岩城なら高野さんを選ぶし、あっちゃんはイルカの彼を選べばいいと思った。たぶんそれが一番幸せなんじゃないかな……と思ったけれど、最後はやっぱり思い描いた形になった。

あの結末が本当に幸せなものかどうかというのは僕には判断がつかない。

という感じで言及を避けるのは酷くズルい感じがするのだが、できないもんはしょうがない。

ただ人が思う幸せは人それぞれだし、それに左右されて生きることほど愚かしいものはないと思う。あっちゃんが「逆タマじゃーん」と頭の悪い女に言われて、ほいほいとついていくような女じゃなくてよかった。それもまた悪くはないとしか言えないのが辛いところだが。

 

密かな最重要ポイント「食事」

この漫画、タイトルが必ず食に関連したものになっているのが、実はかなりミソになっていると思う。

クソほどに重たい内容なのに、めちゃくちゃ内容のテンションを落とさずにどこかフラットに話を進める為の重要なアクセント……もはやフックと読んでもいいくらいの要素になっていると思う。

食事のシーンがあると、どこか安心する。

ただ作中の食事シーンが作中の革新のシーンや変換のタームになることも多く、わー食事シーンだうまそーと油断していると、懐に入られて腹を掻っ捌かれ自身のむき出しの感情とこんにちはしてしまうことも少なくない。これは素晴らしい手法だと思う。

そして毎度のことしつこいばかりに食事のシーンを入れるのは、テーマを提示するということもあるけれど、「これは毎回の食事のようにありふれた出来事だ」という感情を呼び起こすものなのではないか? と思ったりする。

中絶やらシングルマザーやらの話はそう特別なものではない、という提示なんじゃないか? と考えるのは些か穿ち過ぎだろうか?

 

まとめ

生きることを、生きていくことを考える材料には最適な漫画だと思う。

特に結婚とか子供とか、人間の根源的欲求である「遺すこと」を考える漫画だと思う。読んでいおいて損はない。間違いなく。

ペコ先生らしい、人間と性との関係性に踏み込んだ秀作だと思う。

 

ペコ先生の作品なら「ボーダー」とかもオススメ

ボーダー 1 (ヤングジャンプコミックス)

ボーダー 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 こちらも性の話。感想も書いてます。

 

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