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読者には誤読の権利がある

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the chef cooks me 「産声を上げてくれ」

やっぱりシェフ(the chef cooks me)はいいなあ、と最近よく思います。

なんでそんなこと突然思ったかっていうと、副業のほうでシェフのことを取り上げたから。それなりに手厚く書いたんだけど、書き足りないなあと思ってここで書き足すことにしたってわけです。

所詮、仕事だから書けないこととかあるし。なんかこのストレス発散の仕方、我ながらちょっと歪んでるよなあ、と思わなくもない。 

 

僕がシェフに初めて出会った曲は「ライフスタiLL・メイクスマイル」だったと思う。


the chef cooks me ライフスタiLL・メイクスマイル - YouTube

 

相変わらず最高だなこれ。

たしか高校生の頃、一緒にバンドやってた友達と「MUTOMA」って番組を観てたときにこのPVが流れていて、ふたりで「最高だな?これ最高だな?」と盛り上がってた。MUTOMAは僕に様々な音楽を教えてくれたNovembersとかtacicaとか8ottoとかスペアザとかの、あの頃の中堅もしくは出たてのバンドをどんどん教えてくれたし。

 

で、アルバム速攻買って「最高だな?最高すぎるな?」とブチ上がっていた。

ライフスタイル・メイクスマイル コンパクトディスク(DVD付)

ライフスタイル・メイクスマイル コンパクトディスク(DVD付)

 

 本当に名盤だと思った。

思えば、今と比べてジャケをはじめとした雰囲気が大きく変わってる。

 

で、まあシェフ以外にも好きなバンドっているから、しばらくするとシェフのこと忘れていた。あんまり紙面(田舎の高校生であった僕のロックに関する情報源は80%ロッキンオンジャパン)に出てこないから他のことに興味をもってたんだよね。

時々ブックオフに売り叩かれてるのをみてちまちま買っては「最高なのになあ」と思っていたりした。悲しいほど売れてなかったからね彼ら。だって最高だと思う僕ですら新品で買ってないんだから。そもそも田舎の店に置いてなかったけどシェフ。

 

で、今回の「回転体」でね世にドーンと出て嬉しいですよ僕は。ぶっちゃけセールスは大したことないけど、でも名前はゴッチのおかげでかなり広まったと思うし。

なにより回転体が過去最高傑作だしね。正直、それ以前の作品は同じような曲調の曲増えてたし、なんかライフスタイル~のころにあったぶっ壊れ感がなくて、音に喜びがこもってなかったから「最高…だな」くらいのテンションに落ちてたところはあった。

 

けど、回転体で「最高だな!!!!!!!!!」までいった。完全に突き抜けたねシェフ!!!! って感じ。この「回転体」が出たことは僕個人としても凄く嬉しかったし、シェフにとってもかなり大きな出来事だったんじゃないだろうか。


適当な闇 / the chef cooks me - YouTube

 

音に篭っている喜びの量が、それまでの曲よりも圧倒的に違う。CD音源なのに、堪えきれない喜びが溢れでている。聴いているときの多幸感が半端ない。

正直、シモリョーは「回転体」を作る力量は昔からあったと思うんですよ。センスがいいのは昔からだし、楽曲に対する絶妙なアレンジ力とか理解力とかはズバ抜けていましたから。

でも状況が彼にこの曲を作らせなかったんですよね、きっと。

セールス不振っていうのは思っているよりも作曲者を鈍らせるんだな、と思いました。誰だって作ったものに対して評価されなかったとしたら、自分の作っているものに対して不信感を抱き始めると思うんですよね。僕が日記のアクセス数がいつもより低いとちょっと落ち込むように

そこを救ってあげたゴッチは本当によくやってくれた、と言いたい。よくやった! 別に僕 only in dreams の回し者とかじゃないですからね。

個人的なベストトラックは「四季に歌えば」かな。歌詞が凄くいい。

 

息もできないほどの恐怖が また迫り来るときは思うよ

歌の理由は 音の自由は 僕に

四季の感覚手渡す サラウンドで響く

 

再び音楽をやれることに対する喜びと、それまでの自分を肯定しながらも僅かに諦観してしまう。けれどそれでも、未来をゆるりと見据えるこの曲。過去を振り返りながら、現在の立ち位置をゆっくりと確認することを歌ったこの曲は回転体の中でもベスト。覚悟の曲でもあると思う。

パスカル&エレクトス」も昔のシェフっぽい曲を一歩押し進めたような曲でありながら、自身の心情を吐露したような歌詞も凄くいい。

 

繋がりいつも うらはらで
自信はいつも あいまいで
否定にいつも 怯える僕です

 

この歌詞がこれまでのシェフ及びシモリョーの気持ちを的確に捉えていると思いました。

これが心に響かないなんてそんな悲しい話あるかよ、って思いましたね。

 

 この「回転体」は音楽の愛でできているな、と思った。音楽に対する愛情、もう一度歌えることの愛情、それがずっと続けばいいのにという願いが込められていると思う。

完全に沈んでいたシェフが再び生まれ変わり、音楽を再開することの喜びにあふれたアルバムだと思う。

 

だからこのアルバムの最初の言葉は「産声をあげてくれ」なんだな、と思った。

 

回転体

回転体

 

 名盤です。このアルバムは色褪せることはないでしょう。

 

 

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