読者には誤読の権利がある

だから勘違いした感想書いてても許してほしい

さあ、もぐささんを考えよう「もぐささん・大竹利朋・感想」

 

もぐささんを読みました

もぐささん 1 (ヤングジャンプコミックス)

もぐささん 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 相変わらず食べ物系の漫画好きです。食べ物系の漫画ならとりあえず手にとってみるくらいには。最近グルメ漫画多くて嬉しいです。

はらへりあらたの京都めし とどっちを先に感想書くか迷ったけど、もぐささんが可愛いという純粋かつまっとうな理由で、もぐささんから書きます。

 

もぐささんがどれほど可愛いのかってのは、勝手に画像検索してもらうとして……というかここで10話くらいまで試し読みできるので、まずは、お腹が減っているときに読んでみてはいかがですか。

 

なぜもぐささんは可愛いのか?

今回はそこをちょっと考えてみようかと思います。

絵柄の可愛さに限らず、お腹いっぱい食べてる女の子というのは可愛い。これは僕の価値観に限る話かもしれないけれど、もぐささん及び、幸腹グラフィティくーねるまるたとかが支持されていることを考えるとそこまでマイノリティでもないと思う。

 

大食い系ヒロインとか、食事を好むヒロインはここ数年でぐっと増えたような気がする。

しかし、そもそも昔は大食なのはヒロインとしてはありえない行為だったのだ。

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ほら、あらゆるギャルゲーを極めし桂木桂馬くんもそう言ってるし。

でも神のみでもスミレが支持されたように、この6つの大罪は崩壊し始めているように感じる。

 

暴食の中にも読者が「可愛さ」を見いだせるようになっているのだ。

 

それは多用なコンテンツが増えて、かつそれを手に取りやすい環境が出来たことによる価値観の変容があるからだと思う。

様々な価値観に触れやすくなったからこそ、局地的なフェティシズムが大勢に認知されやすくなったので、それがマイノリティで終わらず「もぐささん」みたいな形で流通されるようになった……のだと思う。

 

その中でも暴食に振り切った、もぐささんを考えてみるのが、今回の意図。

女の子といえば、小鳥が餌を啄むようにご飯を少ししか食べない、みたいなのが美徳とされていた時代があったみたいで、まあその気持ちはわからないでもない。淑やかで上品というのは、確かに女性的で魅力があるとは思う。

昔だったらもぐささんは現在ほど受け入れられなかったんじゃないかな、と思う。

 

もぐささんは想像を絶するレベルの食い意地をもった女性だ。それだけ取り上げれば卑しさ満点の可愛さのない豚まんじゅうである。

しかし、もぐささんは可愛い。それはなぜか。

もぐささんには恥じらいがある。「女の子が大食いであることは恥ずかしい」という恥じらいをもっている。そしてその恥じらいを超えた「食い意地」をもっているからこそキャラとして立っているし、我々はもぐささんに「手のかかる子供」に似た可愛さを抱くのだ。

 

もぐささんに対する可愛いは「こんな子が傍にいたらきっと幸福だろう」という思いに近い。こんな子がいたら日常がほのかに彩られるだろう、という思いがあるからだと思う。

この「ほのかに」が結構大切で、「劇的」でないことが大切なのだ。彼女のもつ幸福は瞬発的なものではなく、じわっと染みこむようなものなんだと思う。

もぐささんを可愛らしく思える理由に押し付けがましくないってのもあるなあと思った。

もぐささんは自分が美味しく食べているだけで、それを他人に強要することがない子なんですよ。

幸福が自分の中だけで完結している。

それを勝手に見て、勝手に喜んでいるのが読者。

この関係性がほのかな幸福感を演出しつつ「面白いでしょ?」みたいな、押し付けがましさがないのかなとも思った。嫌いになりづらいキャラづくりだと思う。

当然、好きになれない人はきっかけがないから、好きになりづらい。他人に共感しづらいという面もあるけれど。

 

もぐささんの可愛さのポイント

恥じらいをもっていること。

多少頭が弱いところ。

可愛らしさが押し付けがましくない(自身が幸せだと思うことを他人に強要しない)

ってところか? これを加味したキャラづくりをすれば、もぐささんみたいな魅力あるキャラができるのか?

あの毒気のない世界観だからこそ、立っているキャラのような気もするけど。

 

それにしても最近人気のある作品を並べると、日常系が主流になってきたような気がする。

言葉はあれだけれど……なにも考えずに読める漫画が好まれている傾向があるのかもしれない。

どんどんと不景気が進行することによって幸福の絶対値が下がり、些細なことを幸せだと思うほうがいいという風潮ができあがっている現代で、食事はもっとも密接な出来事であり、そこに共感を抱く人が増えたのかな……ということも考えたりする。

漫画もアニメも凄くリアリティがある日常ものか、現実感をおもいっきり喪失させたもののどちらかに振り切った作品が売れてる気がする。

 

なんで今日はこんなにもひとつの漫画に固執して語るのかというと、IKKI休刊のことがショックだったからだ。

凄く好きだったのに、表立って支持をしてなかったからいつの間にか潰えてしまうこともあるんだな、と実感として思い知った。

だから好きな漫画は多少不格好でも熱意が伝われば……と思い全力で推していくことにした。いつまで続けられるかはわからないけど。

 

もぐささん 2 (ヤングジャンプコミックス)

もぐささん 2 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

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 食事を幸せそうに楽しむ女の子がみたいならこちらもオススメ。個人的にはこの一冊で見切りをつけずに数冊読んでもらえると面白さがわかるかな……と思います。

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