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読者には誤読の権利がある

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2016年のベスト漫画10冊

漫画

 

今年の漫画を10冊選んでいきますよ。

もうこれも3年目だと思うと感慨深いですね。

 

sichisichi49.hatenablog.com

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 腐女子のつづ井さん

腐女子のつづ井さん2 (ピクシブエッセイ)

腐女子のつづ井さん2 (ピクシブエッセイ)

 

今年のぶっちぎりベストです。

腐ってなければ女子でもない僕ですが……今年のベストです。

そういったところがこの漫画のスゴイところだとも思います。

何かを全力で楽しんでいる人はとても尊い。

そしてそれ以上に見ていて超愉快であることを教えてくれた作品です

 

 この作品を読んでから「最の高」をはじめとした言葉を多用するようになってしまい、スタンプも買ったうえに、それを使っていたら腐女子の方々に「もしかして49さんってゲイなんですか?」と問われました。

そういった実生活への多大な影響を含め……ベストとさせていただきます!

 

 

からかい上手の高木さん

 高木さんが可愛すぎて生きているのが辛い

2次元に溶けてしまいたい。そんなふうに思えた作品。

久しぶりに「ときめき」とはこういうことか……というのを再認識しました。

中学生ならではのエロに届かないくらいの距離感がある馴れ合い……もう二度と味わえないんだなあと思うと更に血涙を流しながら読める傑作。

あと電子書籍に移行したという意味でも思い出深い作品。

 

 

亜人ちゃんは語りたい

 去年のベストにあげてる人が多かった印象。僕は読んでいなかったのだけれど、16年になって読んでみたら、そらまあ面白いわと納得。

ペトスさんは短編小説とか落語とかそういう匂いを感じさせるくらいに物語と言葉の絡ませ方が上手い。

1話を読み終わると自然と腑に落ちているところが素敵ですね。

あと「人と違う」ということを「話し合ってわかりあう」というこの作品の根幹は、2016年に最も足りてない事柄であったように思いました。

図らずもこの作品が売れたことと、世の中がリンクしていないのも面白い。

 

 ヒナまつり

 いやもうヒナまつり再評価年間でしたよね。圧倒的ですよ。

ギャグ漫画としてものすごく高水準な作品。普通にゲラゲラ笑えて、笑いの質も不快じゃない。僕は誰かが極端に不幸になるタイプのギャグ漫画が嫌いなのだけれど、ヒナまつりはそのあたりが本当に上手いと思う。

新田が不幸になることが多いのだけれど、局所局所で新田をクズに描くことでそのあたりのバランスをとっているあたり、上手いなあ……と唸らざるを得ないですね。

大武先生の根底にあるものは邪悪。間違いない。

 

 

僕たちがやりました

僕たちがやりました(1) (ヤングマガジンコミックス)

僕たちがやりました(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

なに漫画なんだ? ひとことで言い難い。

 もう読めば読むほど「ええ~!?ここおかしくねえ~~~!?」と思う漫画ではあるのですが、スピード感がとても好み。

どこまでネタバレになるのかはわからないけれど、絶妙な嚥下感の悪さが良い作品。

「確かにこの件って俺達が間違いなく悪いけど、でも俺たちって本当に間違いなく悪いの!? っていうか本当に悪いのって誰なの!? そもそも悪いってなに!?」

みたいなところを割とどうかと思うくらいのスピード感で描く様は痛快です。

これ今から読む人は、8巻くらいまで待って一気に読んだほうがいいかも。

 

 

服を着るならこんなふうに

メンズファッションってつまりどういうことー?という疑問に答える作品。

なんとなく認識していた服の知識を、再度確認させてもらったという意味では、非常に意義のある漫画だったと思います。服をよく知らないという僕のような人も、服に詳しい人も楽しく読める作品なのではないでしょうか。

あと環ちゃん、可愛すぎ。

 

 

 私の少年

私の少年 : 1 (アクションコミックス)

私の少年 : 1 (アクションコミックス)

 

 真修くんハァハァ

以上……で済ませたい。これだと以上っていうか、異常だ。

おねショタ漫画です。

おねショタ属性はないのだけれど、それでも心動かされるものがあるのは、この作品がそういった表層的なもの以上のものを描いているからに他ならない。

おねショタという属性やそれに追随する行為を、ちゃんと成人した社会的な立場のある女性が真剣に考えると、否応なしにシリアスになるよね……というのを体現したかのような作品。

どういった落とし所にするのかな……という意味でも来年以降も楽しみな作品。

 

 

 聲の形

聲の形(7)<完> (講談社コミックス)

聲の形(7)<完> (講談社コミックス)

 

2016年どころか去年の作品ですらない……という作品ですが、ほら映画があったから……ね?

聲の形がいかに素晴らしいかというのはたくさんの人が語っているので、今更ぼくがやいやいと語る必要性も感じないのですが、やはり挙げるとするならば「自分の人生において、同様の機会があったかどうか」という振り返るきっかけを与えたというだけでも、評価に値すると思います。

聲の形を読んで、「ああ、自分の人生にもこれに類する出来事があったな」と思い返すだけで過去を清算したり再考したりできた人って少なからずいると思います。

その結果がどういったかたちであれ未来を少し変えることもある、ということを考えると聲の形という物語があってよかったと思えます。

また僕もそういう影響をこの作品からもらいました。

 

 

 官能先生

 まだコミックスも出てないのですが、「夏の前日」の吉田基已先生の最新作がついに出ましたよ。

最高すぎます。この変態漫画家が!!!と罵りたくなりますね!!!!!!

吉田基已先生の描くストッキングを履いた太ももの肉感は最高だなあおい!

それに加えて、作品の端々で香る叙情がもう……ね。

もうね!!!!

いまなら3話で100円なのでとりあえず買ってみればよいと思う。絶対に損はさせない自信がある……。

 

 

ポプテピピック

 認めたくないが、この作品があったおかげで楽しい思い出がたくさんできたので、ベストにあげてやるよ!!!

ファック!!!!

 

 

ハンカチーフの準備はよろしいか「乙嫁語り・9巻・森薫・感想」

漫画

 

乙嫁語り9巻を読みました

 

感想

いつもよりも空気がラブい9巻でしたね。

読んでいる間中、ニヤニヤニヤニヤしてしまった。パリヤが可愛すぎる。

思春期全開の心理描写を読んでいるだけでとても幸せな気分に浸れた。

会ってなにかをする、とかじゃなくて会えること自体に喜びを感じられる時期の男女っていうのは、もうそりゃあもう尊いものでして……そういうものが大好物な私としては極上の時間を過ごさせていただきました。

乙嫁語りはそういった関係性を描くことが多いですが、パリヤの物語は群を抜いてピュアですね。あれだけ無愛想で結婚にも無頓着だったパリヤが、恋心を抱いて男性を見るなんて……もう堪らない気持ちになった。

パリヤさんの結婚式を描かれたら、普通に泣いちゃうんじゃないかな……。

なんかもう自分の娘のように可愛い。超幸せになってほしい。

最後普通にうるっときていたし、今から結婚式に備えてハンカチーフの準備をしておかなければいいけない。

木綿のやつを。ついでに鮮やかな刺繍が入ったやつも。

 

 

乙嫁語りに出てくる人達って、私たちよりもずっと険しい環境下の中で生活しているにも関わらず、それらをおくびにも出さないところがとても好感がもてる。

物語全体に対して高い好感度を常に保てるのはなぜかな? と考えたとき、「責任をもって彼らは生活をしている」という点がやはり重要なのではないかと思いました。

彼らのおかれた環境が決して楽なものではなく、常にあらゆる危険に触れる可能性のある世界であるということを、読者に対してしっかりと伝える。

そのうえで、彼らは日々を懸命に生き、そのなかで喜びを見出している。

 

端的に言うと、大変だけどそんな大変さを忘れるくらいの喜びを感じている……ことが読んでいても感じられるから、この漫画を好きになれたのだろうと考察。

 

例えば、布支度の文化なんて正直めんどくさいだろうし、実際めんどくさがっているのだけれど、それの文化があるからこその喜びもある……ということを描いている。そういうところが好き。

 

 

思えば、森薫先生というのは全体的にそういうことを描き続けている作家なのかもしれない。

階級制度や異文化などの世界があるからこそ起こり得る喜びを、世界観を崩すことなく描く。

その圧倒的な描き込み量によって描かれる世界観は、そこで描かれる奇跡に強烈な説得力を生む。

そういったあたりが森薫先生の魅力であり、私の好きなところなのではないか……と思いました。

 

 

 こちらもオススメ

シャーリー 2巻 (ビームコミックス)
 

 最近、再読したらめちゃくちゃ愛おしい気持ちになったので読んでいない方は是非!!!!!